相続を迎えると、相続税だけでなく、さまざまな手続きに向き合うことになります。
何から準備すればよいのか、まずは本で学んでみたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、2026年時点で手に取りやすい相続の本を6冊ご紹介します。
相続税以外にも押さえておきたい内容を交えていますので、ぜひご一読ください。
この記事の監修者

税理士 桐澤寛興
戸田譲三税理士事務所(現税理士法人みらいパートナーズ)、富士通株式会社 社内ベンチャー企業 勤務を経て2004年 桐澤寛興会計事務所 開業その後、2012年に響き税理士法人に組織変更。相続相談者様の悩みに寄り添うサービスを心がけている。
相続の本の選び方|目的別に3タイプから選ぼう

相続は、誰もが少なからず不安を抱くテーマです。
2024年には相続登記の義務化が始まり、贈与のルールにも見直しが入りました。
こうした流れを受けて、早めに備えておきたいと考える方は増えています。
相続税の申告や納税が見込まれる方であれば、なおさら早い段階で対策を始め、納税資金の準備を進めておくと安心です。
ただ、初心者はどの本から読めばよいのか迷ってしまいます。
まずは本の選び方から整理していきましょう。
まずは入門編を読もう
相続が始まるということは、大切なご家族を見送ったことを意味します。
ご遺族は相続手続きだけでなく、葬祭・遺品整理・生命保険金の受領・勤務先での退職手続きなど、数多くの対応に追われます。
そこで最初に手に取りたいのが「入門編」です。
入門編には、亡くなった後に必要となる手続きや、相続税申告までのスケジュールがひととおりまとまっています。
「家族が亡くなったら何をすればよいのか」をあらかじめ把握しておけば、いざというときも本を頼りに落ち着いて進められるでしょう。
生前対策には「相続・贈与」がセットの本を
生前から準備を始めたい方には、相続と贈与の知識がワンセットになった本が向いています。
生前にできる代表的な対策は、次のとおりです。
・遺言書の作成
・生前贈与
・事業がある場合の承継準備
なかでも生前贈与は、渡す側から受け取る側へ計画的に財産を移すことで、将来の相続財産を圧縮する効果が期待できます。
ただし贈与には複数の方法とルールがあるため、最新かつ正確な知識を得られる本を選びたいところです。
エンディングノートの本で情報を整理しよう
もっと気軽に相続について知りたい、と感じている方には「エンディングノート」に関する本もおすすめです。
相続・贈与よりも読みやすい本が多く、誰でも気軽に老後・相続開始後の問題を整理するきっかけにつながります。
エンディングノートへの関心は高く、Amazonのベストセラーにも関連書が数多く並んでいます。
「相続はまだ具体的に考えていないが、老後に備える一冊がほしい」という方は、ここから読み始めてみてはいかがでしょうか。
【2026年最新版】税理士がすすめる相続・相続税の本4選

ここからは、税理士の視点で選んだ相続・相続税の本を4冊ご紹介します。
はじめての方でも読み進めやすい一冊を基準に選びました。
価格や発売日は2026年8月時点の情報です(最新の価格は各販売ページでご確認ください)。
まずは4冊を一覧で見てみましょう。
| 本のタイトル | 出版社 | 価格(税込) | こんな方に |
|---|---|---|---|
| いっきにわかる!相続・贈与 令和7年度 改正対応版 | 宝島社 | 1,320円 | 最新の改正をざっと把握したい |
| 図解・表解 相続税申告書の記載チェックポイント〈第4版〉 | 中央経済社 | 3,520円 | 相続税申告の書式を知りたい |
| 一番わかりやすいエンディングノート | リベラル社(発売:星雲社) | 1,188円 | まず気軽に書き出したい |
| 自分でできる相続税申告〈第3版〉 | 自由国民社 | 2,090円 | 申告を自分で進めてみたい |
1.いっきにわかる!相続・贈与 令和7年度 改正対応版

画像引用 :宝島社
宝島社の「いっきにわかる!相続・贈与 令和7年度 改正対応版」は、Amazonでも人気上位に入る話題の一冊です。
令和7年度の改正に対応しており、押さえておきたい相続・贈与の要点がコンパクトにまとまっています。
主な内容は次のとおりです。
・法改正に関する情報
・相続税、贈与税の基礎知識
・トラブルの実例集
・遺言書の使い方
わかりやすいイラストも多く、お手元に準備しておきたい1冊です。
| 出版社 | 宝島社 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年6月9日 |
| 価格 | 1,320円(税込) |
| 著者 | 中村麻美 |
| 監修 | 永澤英樹、隈本源太郎 |
2.図解・表解 相続税申告書の記載チェックポイント〈第4版〉

画像引用 Amazon
中央経済社の「図解・表解 相続税申告書の記載チェックポイント〈第4版〉」は、相続税申告に特化した一冊です。
申告書の書式と記載例が図解で示されており、申告の全体像をまず知りたい方に向いています。
架空の人物が申告に向けて準備を進めていく構成のため、専門書ながら読み進めやすい点も魅力です。
| 出版社 | 中央経済社 |
|---|---|
| 発売日 | 2024年1月24日(第4版) |
| 価格 | 3,520円(税込) |
| 著者 | 天池健治・衞藤正道・中山眞美・藤井孝昌・村上晴彦 |
| 監修 | 渡邉定義 |
3.一番わかりやすいエンディングノート

画像引用 : リベラル社 公式サイト
リベラル社が手がけた「一番わかりやすいエンディングノート」は、Amazonでも安定した人気を保つ一冊(ノート)です。
人気の終活セミナーの内容を1冊にまとめており、初めての方でも書き進めやすいよう工夫されています。
金融機関の暗証番号などを記す欄には「マル秘カード」や「スクラッチシール」が付属し、大切な情報を安心して残せる仕様です。
| 出版社 | リベラル社 |
|---|---|
| 発売日 | 2019年10月 |
| 価格 | 1,188円(税込) |
| 著者 | 東 優 監修 |
4.自分でできる相続税申告〈第3版〉

画像引用 : 自由国民社
「自分でできる相続税申告」は、第3版へ改訂された人気の一冊です。
必要書類の集め方から申告書の書き方まで、ていねいに解説しています。
レイアウトが明快で、手続きに不慣れな方でも申告書を作成しやすい構成になっています。
第3版では、分譲マンションの相続税評価の見直しに対応し、令和7年7月時点の様式へ全面的に改訂されました。
国税庁ホームページなどで最新の資料を確認する必要はありますが、相続税申告のバイブルと呼べる良書です。
| 出版社 | 自由国民社 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年10月20日(第3版) |
| 価格 | 2,090円(税込) |
| 著者 | 福田真弓 |
相続をもっと知りたい方へ|プラスで読みたい2冊

相続の基礎を押さえたら、次は手続きの全体像や特定のテーマにも目を向けてみましょう。
一歩踏み込んで学びたい方に向けて、性格の異なる2冊を選びました。
1.身近な人の死後の手続き 相続のプロが教える最善の進め方Q&A大全

画像引用: 文響社
文響社の「身近な人の死後の手続き 相続のプロが教える最善の進め方Q&A大全」は、Amazonでもベストセラー評価を得ている一冊です。
相続に限らず、大切な方を見送った後に必要となる手続き全般をカバーしています。
取り上げられているテーマの一例は、次のとおりです。
・死後7日以内に必要な手続き
・葬儀費用の悩み
・遺族年金に関すること
こうした内容がQ&A形式でまとまっており、これから相続を迎える方が全体像をつかむのに役立ちます。
| 出版社 | 文響社 |
|---|---|
| 発売日 | 2021年9月10日 |
| 価格 | 1,485円(税込) |
| 著者 | 佐藤省吾 ほか4名 |
2.新版/なるほど!そうなのか! 図解でわかる 不動産オーナーの相続対策

画像引用 :清文社
評価や納税で悩む方が多い「不動産」について、オーナー目線の相続対策を税理士がまとめた一冊です。
図解が豊富で、複雑なテーマも整理しながら読み進められます。
2024年8月に発売された新版で、次のような内容を扱っています。
・相続税の節税対策
・不動産の評価を下げるポイント
・生前贈与のポイント
・小規模宅地等の特例の適用テクニック など
不動産オーナーだからこそ知りたい実用的な情報が詰まっている1冊です。
| 出版社 | 清文社 |
|---|---|
| 発売日 | 2024年8月26日(新版) |
| 価格 | 3,080円(税込) |
| 著者 | 今仲清・坪多晶子 |
相続税の相談は税理士へ|本と専門家を使い分けるメリット

相続に役立つ実用書は数多く出ており、自分に合う一冊を手元に置いておくと心強いものです。
葬祭や遺品整理など、ご家族自身で進める場面も多いため、あらかじめ知識を得ておく意味は大きいでしょう。
一方で、相続税そのものについては、生前でも相続開始後でも、まず税理士に相談する方法が安心につながります。
相談することで任せられる内容は、次のとおりです。
・相続税の計算・申告
・適用できる特例や控除の見落とし防止
・次の相続まで見据えた対策の提案
・その他の手続きのワンストップな案内
税理士は相続税の専門家として、計算から申告までを一括して引き受けます。
使える特例や控除を漏れなく確認できるため、ご自身で進めるよりも税負担を抑えられるケースもあるでしょう。
高齢化を背景に相続が続けて発生する例も増え、次の相続を見据えたアドバイスもあわせて受けられます。
相続に強い税理士の多くは弁護士や司法書士とも連携しているため、必要に応じて各分野の専門家と協力しながら手続きを進められる点も強みです。
つまり、本で全体像をつかみつつ、判断に迷う部分は税理士に相談する。
この使い分けが、時間の面でも安心の面でも心強い進め方といえます。
まとめ:相続の本で基礎を固め、判断は税理士に相談を

本記事では、2026年時点で手に取りやすい相続の本を6冊ご紹介しました。
近年は相続にまつわる制度の見直しが続いているため、この機会に最新版へ買い替えてみるのも一案です。
ここで取り上げた以外にも良書は多く、書店やネット通販のランキングも参考になります。
まずは自分の状況に合う一冊から、相続の学びを始めてみてください。
そのうえで、相続税の具体的な判断に迷ったときは、専門家の力を借りると安心です。
横浜市を中心に数多くの相続税のご相談をいただいている響き税理士法人では、生前対策から申告まで幅広くお手伝いしています。
疑問や不安を一つずつ解消しながら、ご家族が安心できる相続を一緒に考えます。
まずはお気軽にご相談ください。

戸田譲三税理士事務所(現税理士法人みらいパートナーズ)、富士通株式会社 社内ベンチャー企業 勤務を経て2004年 桐澤寛興会計事務所 開業その後、2012年に響き税理士法人に組織変更。相続相談者様の悩みに寄り添うサービスを心がけている。





















