相続を迎える時が来たら相続税はもちろんこと、さまざまな手続きに直面します。これからどのような準備をするべきか、参考に本を読んでみたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では2024年最新版の相続に関する本を合計6冊ご紹介いたします。相続税以外にも押さえておきたい事も交えていますので、ぜひご一読ください。
目次
相続には本がおすすめ!初心者が読むべき本とは?
相続は誰もが不安を抱えるものです。特に2024年は相続登記や贈与における改正も行われたため、より一層相続対策を強化したいと考えている方は多いでしょう。
特に相続税の申告・納税が予想される方は、早期に対策を開始し節税や納税資金の確保を検討する必要があります。
では、初心者の場合はどのような本を読めばよいでしょうか。本の選び方をご紹介します。
まずは入門編を読もう
相続を開始する、ということは「大切なご家族が亡くなられた」ことを意味します。ご遺族は相続手続きだけではなく、葬祭を経て遺品整理・生命保険金などの受領手続き・会社の退職手続きなど、さまざまな手続きを進めていく必要があります。
そこで、まずは相続の本を読む際には「入門編」を押さえておくことがおすすめです。入門編には被相続人の死後に必要となる手続きや、相続税申告などのスケジュールも記載されています。
「家族が亡くなったら何をすればいいのか」しっかりと把握しておくと、万が一の際にも本を参考に進められます。
生前には「相続・贈与」のセットがおすすめ
生前に相続対策を始めたい、と考えている方は「相続・贈与」に関する知識がワンセットになっている本を読んでおくことがおすすめです。
相続対策は生前にできることとして、以下の内容が挙げられます。
- 遺言書の作成
- 生前贈与
- 事業がある場合は継承の準備全般
特に「生前贈与」は贈与者から受遺者へお金を安全に渡していくことで、相続財産の減少につながり、相続税対策につながります。こうした内容を網羅している本を選びましょう。贈与にもさまざまな方法・制約があるため、最新の正しい知識を得ることが大切です。
エンディングノートの本で情報を整理しよう
もっと気軽に相続について知りたい、と感じている方には「エンディングノート」に関する本もおすすめです。相続・贈与よりも読みやすい本が多く、誰でも気軽に老後・相続開始後の問題を整理するきっかけにつながります。
エンディングノートに関心を寄せる方は多く、Amazonのベストセラーにもエンディングノートに関連する本が多くランクインしています。
「相続はまだ具体的には考えていないけど、老後に備える本を読んでみたい」と感じたら、エンディングノート関連の読書から始めることがおすすめです。
2024最新版!税理士がおすすめする相続の本4選
では、早速2024年版「税理士がおすすめする相続の本」について、この章では4選ご紹介します。誰でも気軽に読める本を基準に選定していますので、ぜひご一読ください。
(※著作・監修の表記は原文のまま記載しています)
1.いっきにわかる! 相続・贈与 令和6年度 改正対応版
画像引用 :宝島社
宝島社から販売されている「いっきにわかる! 相続・贈与 令和6年度 改正対応版 」はAmazonでも人気上位になっている話題の1冊です。令和6年版のため最新の法改正に対応しており、押さえておきたい相続・贈与がわかりやすくまとまっています
- 法改正に関する情報
- 相続税、贈与税の基礎知識
- トラブルの実例集
- 遺言書の使い方
わかりやすいイラストも多く、お手元に準備しておきたい1冊です。
出版社 | 宝島社 |
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発売日 | 2024/3/26 |
価格 | 1,210円(税込) |
著者 |
著者:中村麻美 編著/永澤英樹、隈本源太郎 監修 |
2.図解・表解 相続税申告書の記載チェックポイント
画像引用 Amazon
中央経済社から販売されている「図解・表解 相続税申告書の記載チェックポイント」は、相続税申告に特化した良書です。相続税申告の書式の記載例が図解で説明されており、申告全般に関してまずは知っておきたい、という方にマストな1冊でしょう。
架空の人物が税務申告に向けて準備していく様子が書かれているため、どなたでも読みやすくなっています。
出版社 | 中央経済社 |
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発売日 | 2024/1/24 |
価格 | 3,520円(税込) |
著者 |
渡邉 定義 監修 天池 健治 著 |
3.一番わかりやすいエンディングノート
画像引用 :Amazon
星雲社から2019年に出版された「一番わかりやすいエンディングノート」は、Amazonでもベストセラー評価を得ている安定した人気のある1冊(ノート)です。
人気の終活セミナーを1冊にまとめている本で、金融機関の暗証番号などを記載する際には「マル秘カード」や「スクラッチシール」が付属しており、安心して記載できるように工夫されています。
出版社 | リベラル社 |
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発売日 | 2019/10 |
価格 | 1,078円(税込) |
著者 | 東 優 監修 |
4.自分でできる相続税申告
画像引用 : 自由国民社
以前もご紹介したことがある「自分でできる相続税申告」が新しくなっています。必要書類の集め方から確定申告書の書き方まで分かりやすく丁寧に解説している人気の1冊です。
レイアウトが明瞭で分かりやすく、手続きに慣れていない方でも確定申告書を作成できます。国税庁ホームページ等で最新の資料を確認する必要はありますが、相続税申告のバイブルとなる良書です。
出版社 | 自由国民社 |
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発売日 | 2023/6/20 (第2版) |
価格 | 1,980円(税込) |
著者 | 福田真弓 |
相続知識がある方向け|読んでおきたい相続の専門書2選
相続には知識があるけど、もう少し詳しくなりたい…そんな方には、以下の2冊がおすすめです。専門性に特化した2冊をセレクトしています。
1.身近な人の死後の手続き 相続のプロが教える最善の進め方Q&A大全
画像引用: 文響社
Amazonでベストセラー評価を得ている文響社から出版された「身近な人の死後の手続き 相続のプロが教える最善の進め方Q&A大全」は、相続だけではなく、大切な方が亡くなった後に押さえておきたい手続き全般が詰まっている良書です。
- 死後7日以内に必要な手続き
- 葬儀費用の悩み
- 遺族年金に関すること
こうした情報もわかりやすく詰まっており、これから相続を迎える際に押さえておきたい手続き全般が網羅されています。
出版社 | 文響社 |
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発売日 | 2021/9/10 |
価格 | 1,485円(税込) |
著者 | 佐藤省吾ほか4名 |
2.新版/なるほど!そうなのか! 図解でわかる 不動産オーナーの相続対策
画像引用 :清文社
相続時に評価や納税で悩まれる方が多い「不動産」について、オーナー目線での相続対策を税理士がわかりやすくまとめた1冊がこちらです。2024年8月に発売された最新の1冊であり、以下のような内容が記載されています。
- 相続税の節税対策
- 不動産の評価を下げるポイント
- 生前贈与のポイント
- 小規模宅地等の特例の適用テクニック など
不動産オーナーだからこそ知りたい実用的な情報が詰まっている1冊です。
出版社 | 清文社 |
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発売日 | 2024/8/26 |
価格 | 3,080円(税込) |
著者 | 税理士 今仲 清 著 税理士 坪多晶子 著 |
相続税の相談は税理士へ|相談がおすすめされる理由とは?
相続や相続税に関しては実用的な本が多く登場しており、役立つ1冊をお手元に置いておくことがおすすめです。特に死後の手続きの中には葬祭や遺品整理など、ご家族自身の手で進めていくものが多いため、あらかじめ知っておくと良いでしょう。
しかし、相続税に関しては生前・相続開始後もまずは「税理士」に相談されることがおすすめです。その理由は以下です。
相続税全般を安心してまかせられるため
税理士に相続税の相談をすると、以下のような内容をおまかせいただけます。
- 相続税の計算、申告
- 相続税に適用する特例や控除が漏れない
- 次の相続も見越した対策をご提案できる
- ワンストップでその他の手続きも案内してもらえる
税理士は相続税の専門家として、ご依頼者様の相続税計算から申告まで一元的におまかせいただけます。また、相続税申告時に適用できる特例や控除も漏れがないように進めるため、ご自身で行うよりも節税効果が高まります。
また、高齢化によって相続が続いてしまうケースも多くなっているため、次の相続を見据えた相続税対策もあわせて税理士がアドバイスしています。
相続に強い税理士の多くは税理士以外の専門家とも協力しているため、必要に応じて弁護士・司法書士と連携しながら安全な相続を進めています。
つまり、ご自身で相続税に対応するよりも、税理士に相談をした方が時間もかかりにくく、有利に進めることができるのです。
まとめ
この記事では2024年最新版の相続税申告・対策におすすめの本を6選ご紹介しました。本年は相続にまつわる大きな税改正があったため、この機会に最新版の本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
ご紹介以外にも、優れた本は多く書店やネット通販に流通していますので、ランキングなどを参考にしてみることもおすすめです。
相続税については、まずはお気軽に響き税理士法人へご相談ください。あなたの疑問や不安を取り除きながら、ご家族が安心できる相続税申告を行っています。
戸田譲三税理士事務所(現税理士法人みらいパートナーズ)、富士通株式会社 社内ベンチャー企業 勤務を経て2004年 桐澤寛興会計事務所 開業その後、2012年に響き税理士法人に組織変更。相続相談者様の悩みに寄り添うサービスを心がけている。